尺八奏者 川又霞山のブログ

尺八研究や活動記録など

3Dプリンタ尺八制作中!② プロトタイプ1設計見直し~プロトタイプ2製造

第二弾の記事です!

 

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今までの開発は前回の記事をご参考ください。

 

3Dプリンタ尺八制作中!① 基本設計~プロトタイプ1試奏 - 尺八奏者 川又霞山のブログ

 

で、今回は主に以下の設計の見直しを行いました。

  • 5孔、2孔を上に
  • 歌口設計をより綺麗に

内径は変えてませんし、全体的にあまり見直しはかけてません。今回は発注先を変えてみようということで、中国の3Dプリントの会社に発注してみました!

 

 

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日本の半額ほどで制作できます。ただし、送料が結構かかるので劇的に安くなるというわけではないですが_(꒪ཀ꒪」∠)_

 

 

実は少し以前に、皆さんもご存じ中国でメタル尺八を制作されている猛林さんとdiscordでいろいろと尺八制作の会話をしました。会話中で猛林さんはいつもこちらの会社でプロトタイプを制作されているということで、僕も今回はこちらで発注してみた次第です。(一尺六寸の新作も楽しみですね!)

 

で、

 

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分厚い梱包には..

 

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キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!! (白色の左)

 

今回の素材はナイロンではなく、レジンで発注してみました。ナイロンは素材を熱で溶かして積層させるのですが、レジンは素材を光で溶かして積層させるので、その出力結果も違いがあります。

 

で、いろいろと触ってみたところ、

  • 肌触りはツルツル。ナイロンより肌触りが断然良い。
  • 重量はナイロンと変わらず300gぐらい。強度も問題なし。
    • 音もしっかりしている!
  • 発注から一週間もしないで中国・深センから東京の自宅に届く。
  • 今回は出力の価格は8000円ほど。さらに日本への送料で4000円近く取られた。合計12000円弱。_(꒪ཀ꒪」∠)_
    • それでも日本で発注する場合の半額ぐらい!

 

個人的にはツルツルの質感なのが最高です。

 

で、問題は、、

 

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なんか歌口深くね?しかも欠けてね?🤔

 

いや歌口深さ5mmで設計したのに6mmなんですけど!内径の制作は特に問題なさそうなので、これは中国の会社の品質が問題というより、レジン造形で尖ったエッジ部分の再現が難しかったと想像。次回はサポート材をくっつけて自分で削る、という形にしたいと思います。今回はとりあえずテープをピッと貼って歌口を設計通りに浅くしておきます。

 

 

問題の性能ですが、音のピッチのバラつきはなくなりましたが、もともと少し高いロに合わせて設計したことでピッチが442Hzより全体的に20centほど高くなってしまいました。。こうなると全長を伸ばして内径を調整して、、が必要になりますね。

 

 

というわけで、次回に向けては、

  • 全長を伸ばし、内径と指孔位置を調整
    • ピッチを442Hzで調整。ピッチのバラつきは10cent以下を目標に。
  • プロトタイプを複数作成して一気に発注
    • 送料がネックなのでまとめて発注したほうが安いです。
  • 歌口にサポート材をつけて発注後に自分で削る

 

お金がかかるなあ...(;´∀`)

 

 

 

 

とはいえ、二十万円の尺八を買うより、低価格で自分に合った尺八を手に入れられると思えればやる価値はありますね!僕自身は竹であることにこだわりはないので。

 

それではまた!